事の発端は、道道から入るこの橋。奈江川を渡る橋の中でこれだけが年代物でしっかりとしたもの。最初は(白山坑駅から改称した)白山駅の事は頭になくて、炭鉱関連だろうからこの奥に何かあるはずだ、というのが始まりでした。

三井鉱山奈井江専用鉄道の白山駅は写真の左手の写ってない方になりますが、機関区もあった事からこのような広さになったのでしょう。


A地点の遺構。

B地点。川ではないのに橋のような遺構。レールの残骸もある。


C地点。この物体は何だろうか。

C地点の写真左手を進む。

D地点で駅構内の方向へ振り返った向きだが、写真左下から右手にかけてカーブした少し盛り上がった築堤になっている。地形図では黒線になってるが、かつてトロッコの引込線でもあったのではなかろうか。

E地点。この辺になって急に石炭が多く見られる。

地形図の黒線道はここで斜面を登り始める。斜面は真っ黒な石炭の露頭となっている。


石炭に関する何かがあるのかどうか、まずこのE地点の谷を進んでみないと何とも言えないが、パッと見、正直キツイ。

F地点まで上がった。地形的には平らに近い。

最大望遠。奥で水が湧いてるが、穴からなのかどうか目視で判別できず、接近するしかない。

G地点。湧水は写真右手だが、普通の川のようだ。写真左手の岩塊は直方体のようで、コンクリートかと思って驚いた。


それではE地点に戻って地形図の黒線道の探索に入ります。


道はすぐに笹に覆われますが、少し踏み分けのような空間があるのでそこを進む。
H地点で急に開ける。
I地点はちょっとした広場。
J地点は炭層の急斜面。

急斜面の下には広場がある。構築物は見られない。
K地点から先にも登っていく廃道は伸びてるが、これより上に石炭関連があるとは思えず、ここで撤退。
等高線に沿うように分岐している道がある。L地点だけ縁石が並んでいた。
分岐道は右にカーブしながら登っていくが、結局、地面に石炭が落ちていたのはE地点周辺だけという事になった。
E地点の一段上辺り。石炭があるのはここまで。
E地点から斜面の下端に沿って回ってみる。M地点は色あせているが地面一面の石炭。
N地点。ここは少し奥まって草がなく、斜面には大きな石炭塊が多数埋まってる。怪しいとすればココくらいか。
Webから拾った20万分の1地形図・留萌1949より。白山坑駅が終点だった時代ですが、炭鉱の記号は山中ではなく斜面の辺りであり、この点からも妥当な位置かなと思います。

0 件のコメント:
コメントを投稿