前編より2週間後、出直してきました。
まずは解明したマップです。緑の線が廃道部分。現在の車道に並行して道が続いていた事に驚きました。
現在の道で上に上がってから、斜面降下して廃道に出たA地点。
B地点に向かってみましたが、地形図の感じより深く切れた谷にあたって行き止まり。昔は谷が掘れてなくて八十八か所の方とつながっていたのかもしれません。
それでは降下するルートを探しつつ廃道を進んでいきます。
C地点から川の上部の谷を見下ろす。写真中央奥に人工物のような黒い横線がありますが、坑口疑定地点よりずっと上で行き来するルートもないので、まさかね。
スノーシューの足跡を分かりやすく付けましたが、右手を行く道から左へ一段降りてそこから左右にという感じで、この辺は網の目のようになっています。
地形図では緩斜面ですが実際は左右がスッと落ちてて降下ルートはここしかないというD地点。
E地点の谷に降りられるだけ降りて下流方向。人工物の気配なし。
Y字の川のもう片方の川面まで降りるルートがまだ続いていた。この降り切った地点は小屋くらいは建つスペースがある。
写真左下から斜めに右へ川が横断してますが、ルートは川に沿ってまだある。
道が明らかに尽きたF地点はくしくも坑口疑定地点。しかし下流方向に何も見当たらず。
F地点で横を向いて、写真右上から左下の斜面がY字の川の又先で写真奥が先のE地点の谷。
やはり遺構は無しと。
G地点の川面。上部で坑があったなら硫黄で白くなるはず。
というわけで上まで戻って、車道に並行する廃道を進んでみようと。
H地点。小崩落と倒木で、これでは今まで廃道分岐に気づかなかったのも仕方ない。
それでは、場面変わって、少し離れた地点に描かれた廃橋の辺りがどうなっているのか見に行きます。その入り口は Ⅰ地点ですが、言われないと分からない。ストンと落ちていてスノーシューで直降はできないくらい。
林の中は常にGPSを見ながらルートを修正しながらとなり、下の方に行ってやっと道の線形が出てくるという感じ。そしてJ地点で広い道に出ます。この反対側は結果的には上部の車道へ接続していますが、それは最後に。
下までずっとこのような感じで、奈井江川の近くではもっと広がります。
奈井江川付近に降りました。地形図の通りですと10mくらいの崖に当たって、探すと斜めに降りる徒歩ルートがあったものの何か違う。K地点の写真ですが川に沿って降りるルートが本物かと。
そして橋が無い事も確認。対岸の右からきた道が左手で尽きているのでここが橋。ここもコンクリートの気配は全くなく、道の線形からいっても自動車の規格ではなかった事が分かります。
川に沿った形で横に行く点線道も末端まで行きましたが、この辺は道が分かりにくく小規模の道だったようです。脇に学校のグラウンドくらいの面積の広場あり。ここは居住地だったんでしょうが、コンクリートどころか神社などの石の気配すらないので、普通の集落ではない古い時代の炭鉱関連のアレではなかろうかと。
それではJ地点まで戻って、この幅のある道が上まで通じている事を信じて進みます。この日は気温が急に上がって枝ごと大きく落雪するのが頻発していたので林を抜けたくなかった。
写真は右へ急カーブして登っていく道。
道は上の方で丁字路となり、たぶん点線道に接続していると思ったのでL地点まで行ってみました。写真中央奥が点線道の末端なので、徒歩道としてつながっていたのでしょう。
M地点。思った通り、無事に上までつながっていました。
というわけで、一通りやれるだけの調査は一区切りとなります。遺構が無かったのは残念ですが、そこそこ興味深い探索でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿