2018-09-08

釜石 岩に刺さった神剣を求めて

俺はもっと強くなるんだっ!! と思ったかどうかはともかく。
アーサー王伝説の神剣エクスカリバーや、ドラゴンボールに出てくるゼットソードのような、岩に刺さった神剣が釜石にあると知り、それをぜひとも抜き・・ゲフッ・・拝みたく、行ってきました。

その場所は、尾崎半島の奥にある尾崎神社の奥の院。尾崎神社には、浜町の里宮と、尾崎白浜の本宮、青出浜の奥宮、最奥の奥の院の4か所があります。

アクセスは、震災前は青出浜まで観光船がありましたが今は無く、尾崎白浜まで車で行ってからしばらく歩かねばなりません。しかも、ルートは地形図の通りではない上に、熊によって途中の標識が柱ごと破壊されて消滅しているために、GPSの示す地形図ルートを1つの目安として、わずかな痕跡を頼りに進んでいくしかありません。

以下のログを見ても、青出浜までの前半の往復がカギとなるのがお分かりかと。

まず、レンタカーで尾崎白浜に着いて、近くにいた人に駐車しても問題ないか確認して本宮の近くに車を置いて参拝、実は本宮からそのまま遊歩道でも伸びているのだろうと軽く考えていました。

しかし、道が無い。案内板も無い。
海岸沿いに車道末端まで歩きましたが登っていく道も標識らしきものも見当たらず、末端近くで作業していた漁師さんに尋ねたら、上に上がって林道末端まで行き、そこから歩くんだと教えてもらいました。本当に今から行くのか?(午後2時半) 道に迷うなよと何度も念を押されましたが、その意味は後で知る事に。

車を動かして林道に向かいましたら、ガレていて、走行ラインを慎重に見極めながら左右に振って行かないとパンクしたり車体を損傷する恐れが。自家用車を持った事のないレンタカードライバーですが、フッと口元を緩めながらグイグイ進みます。

林道末端は縦に2台分くらいなら置くスペースがあります。虫よけスプレーなど身支度を整えて登り始めます。最初はジムニーなら行けるかなというくらいの作業道レベルですが、右に 曲がった後は崩落などで道が狭まり、尾根を越える峠では徒歩道に。


倒木がある峠部分は要注意です。地形図でも道がクロスしてますが、そのままだと山を登る違う道に行きそうになります。たまたま、林業作業で休憩していた地元の方がいて(音も無く近づいたんで驚かせてしまった)、方向を教えてもらいましたが、最初は半信半疑な感じ。

というのも、ジグザグに急速に暗い林の中へ降下していくコースで、少し降りてからはしばらく一直線に。踏み跡の痕跡は感じられるものの、気を付けていないと道が分からなくなります。こんな感じで藪が無いので、どこが道だと言われても不思議はない。

たまたま気づけた標識の残骸。熊に破壊しつくされたんですね。板を止めるボルトが残っているので、標識だったと分かります。 帰りにさらに、行きでは気付かなかった残骸を見つけました。

これは青出浜にだいぶ近づいた地点の標識。これが無かったら左前方に行ってしまうかも。

やっと青出浜の奥宮に着きました。水場で給水します。これは助かった。 時間が無いので青出浜には降りられませんでした。


ここから先は倒木があるものの道は分かりやすいのでさほど問題はないでしょう。ただ、奥の院の少し手前で感じたものがあって足が止まり、大急ぎでリュックから音ピストルを取り出して弾を装填、3発撃ったら上の尾根の方から犬の唸り声のようなものが少し聞こえました。たぶんヤツです。さらに2発撃って去った感じがしたので、そのまま続行。ほどなく奥の院に到着。
 

玉垣は震災後に修復したそうです。

これが神剣かっ・・!



これを抜いてそっと戻したかどうかは内緒ですが、何か強くなったような気がする(えー)。

まあともかく、山の日没は早いので、すぐに撤退にかかります。帰りは所々で念のためにピストルを撃ちました。よく見ると、標識の破壊されたエリアでは数メートルおきに蛍光テープの破片が地面にあり、それでルートに確信が持てました。

結局、2時間ちょいで林道末端から往復できましたが、地元の人に教えてもらわなかったら行けなかったと思います。観光案内のpdfファイルにはトレッキング上級者でも要注意とありましたが、ルートが不鮮明なので、まさにその通りだと思います。観光船が復活してくれれば楽だったのに。

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