今回は、桂沢湖から上一の沢川の方向へ向かい、森林鉄道の支線跡がないか探ってみようというわけです。
桂沢湖の湖畔は人もほとんど立ち寄らず静かなものです。
貯水率が2割ほどというので来てみましたが、大して干上がった感じはしませんね。
人工物も昔の痕跡を感じさせるものも見当たりません。
ここで上流へと向かってみます。緑のラインが私の進入経路です。
まずは上の地図の一番上の地点です。国道から川まで降りられる最初のまともな林道。下に降りたところで少し上流側に行ってみましたが、割と平坦なごく普通の林道という感じです。急な線形の変化も無く、林鉄跡だったとしてもおかしくないが、決定的な痕跡は何も感じられません。
下に降りた所から下流側へは廃道が続いています。林道ほどの道幅はしっかりあり、何者か踏み分けた跡もあります。
左へ緩やかにカーブしており、これも林鉄跡だったとしてもおかしくない線形。
川の方へ向いてみますと、しっかりと落差があって少々の増水では問題ありません。
いったん国道に戻って、少し下流の位置から降下してみました。先ほどの廃道の続きだと思われます。
すぐ先の所で崩落していて、幅が狭くなっています。
このラインが林鉄跡ということで決まりなのか?と思われましたが、ちょうどこの地点で廃道がぷっつりと途絶え、その先は急に勾配が付いてさらに険しい沢が立ち塞がっています。
少し高度を下げれば路線跡のような平らなラインはないのか?と下を見る。怪しそうなラインが2,3見えますが。 どれも、路線跡と言うには長続きしない感じです。
だいぶ下の方まで降りましたが、左手の土盛りの向こうが川で、下流に向かって少し上がる感じの道の跡。上がっているんで水流で削られた昔の川の流れではないでしょう。いつの時代のものか。
それから、写真中央から右へ水平な平場のラインも見えますね。しかし決定打に乏しい。 写真に写っているワイヤーは測量に入った業者のものと思われます。
また国道に上がってさらに下流へ移動してから降下。この辺は川に沿う平場が見当たらない。路線跡のように思えたのは幻だったのか。
ここも、一見、平場があるように見えますが路線跡としては狭いし、ラインとして続いてはいません。写真に写っている機器は測量かダム関係のものでしょう。
そして桂沢橋まで戻りました。ダムと橋で地形が変わっちゃってますね。
上流側の展望。やはり右岸に路線跡のラインは感じられません。
こちらは下流側。
というわけで、廃道が興味深かったものの、林鉄跡の探索としては成果無しでした。
帰りに、唐松駅に立ち寄り。何度も通りがかってますが、中が開いていたのは初めて。
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