クマに遭遇して引き返すハメになりました。
まずはイントロから。
かつて豊平峡には炭酸水の湧く場所があり、天然のサイダーが飲めたそうです。旧版地形図には森林軌道のルートも載っており、現在の豊平峡大橋のあたりまで延びているのがわかります。
そして現在。
豊平峡ダムの貯水率は5%。メンテナンスのためだと思いますが、常時8割以上をキープしているダムなので、めったにないチャンス。そう思って行ったものの。
まず最初の誤算は、ダムサイトから林道沿いにアプローチすれば楽勝と思っていたのに、冬季閉鎖とやらで札幌岳登山道入り口の所でゲートが閉まっていて、関係者以外は歩行者も立ち入り禁止。監視カメラもあるだろうしねぇ。
登山道に入ってから交差する林道に入って(最初から登山道脇の林道に入っても同じ)、大きく回り込む形でアプローチしようとしたところ(地図には無いが、実際には途中からダム連絡林道の名称で続いている)、ダム脇林道まであと400mというところで。
本当に直近だと分かる生々しい足跡で、私が谷をぐるっと回っている間にその足音で逃げたのでしょう。気配は感じられなかった。この逃げた方向が行先と同じで、しかも私には武器が何もない。散歩程度の探索と思っていたのに結構な勾配のアップダウンを強いられて昼食前で息も上がり気味。
直接遭遇だけは避けないとアカン。弱腰を見て取られれば反転攻勢に出るかもしれないのでね。
帰りは少し休んで息を整えながら、登山道交点で昼食を取り、冷水沢の写真を撮りながら午後3時に登山道入り口。来る時には何台か車も止まってましたが、私が最後の下山者のようでした。
もう少し。あと一歩。「ちくしょう」の一言でございます。久々に豊平峡温泉に入って帰りました。
ここは、行けそうでなかなか行けませんよ。
2 件のコメント:
雪が少なく、雪解けも早いので、お目覚めも早いのかな。この辺、札幌岳
登山口周辺は、は昔から出るとこです。
先日の奔別では、あの分教場?周辺でもまだこのような足跡は見かけてません。。
行き先の方向に足跡が続いてるときは、退却がするしか...。2年前に浅野炭鉱の山中で同じような体験しました。こちらは、複数名でもクマ鈴くらいしか持ってませんでした。冬眠から明けるこの時期、気をつけましょう。
昔は国道230旧道でも襲われて死んだ人もいたので、その辺の認識はあったんですが、当初から山に入るつもりではなかったので色々と予定外で。もうこれからは、街の近くの山でも基本は武装しなきゃダメですな。つくづく思います。
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