2014-11-18

三笠 三笠(藤松沢)炭鉱跡

これは唐松駅付近のいわゆる新三笠炭鉱の事ではありません。手元に資料がないので詳細は分かりませんが、大正に入ってから住友が藤松沢の奥で開発した炭鉱のことです。大正時代の地形図に「三笠炭鉱」と記されていたので、それにならいました。

さて。今日は正午に三笠に着き、まずは徒歩で市来知(いちきしり)炭鉱の跡を探しに行きましたが、何も見当たらずに引き揚げ、そのまま藤松沢川へ。清住町を過ぎて表通りから清住墓地への道に入る所ですぐに左の川の方へ降りる砂利道へ入ります。

駐車場のような空地に見えますが、その奥に川に沿うように踏み分け道が。夏場は藪で判別できないと思います。

すぐに古い橋で右岸に渡ります。

あとはひたすら右岸沿いに川をさかのぼっていく事になります。踏み分け道が続いてるように見えますが、これは実は全部鹿です。 道はヌカっていて、序盤は特にひどかったんで少しズレた所を歩いたり。

 時間にして30分近くでしょうか、砂防ダムを3つ越えてすぐに遺構が見えてきます。


川の方から見上げる。

これは上部です。ホッパーのように凹んでいます。

上部から来た方向を振り返って。

少し引いて。
 
もっと引いて。
 斜面側には坑口の方だと思いますが、さらに奥へと川沿いに廃道が続いています。これは橋ですね。

この遺構の少し手前の斜面の上の方に人工物が見えたんで行ってみました。道が分岐していたようですが崩れて消えて藪に埋もれていたんで最初は分からなかったんですね。

右上の方に接近すると。 元々はお椀型だったようです。

ここに至る分岐廃道は斜面の上の方に続いていましたが、時刻が3時20分となり、今回はこれで撤収。

(2015年2月 追記)
その先の坑口まで行ってきました。廃道を、砂防ダム1つ分くらいそのまま進むと道は左手の斜面側へ緩やかに登り、その先の台地にそれはあります。川からは隠れて見えませんが、その地点で川は分岐しています。




山の稜線まで登ってみましたが、他には何もありませんでした。道は川沿いにまだ続いてましたけれども。


4 件のコメント:

はっしー さんのコメント...

こんにちは。いつもブログ、拝見させていただいております。
住友の唐松炭鉱はネットでは新三笠炭鉱と併せてそこそこ有名かと思うんですが、
正確な所在地は誰も掲載しておらず、幾春別川の北側にあるとは知りませんでした。
何も知らず、入口を毎週のように通り過ぎていた自分・・・・・・

一度行ってみたいとは思っていたので、今度探索してみようかと思います
長文失礼いたしました

Ricky さんのコメント...

様々な記載に名前だけチラリと見かけたりもしますが、なぜか探訪レポートは見かけませんでした。今時期は雪で笹も倒れていて、地形的には単調なままの徒歩30分と、散策気分で行けるのではないかと。
唐松駅に接続する運炭路線が敷かれていたとのことですが、部分的に(鉄道としては)少し勾配があり、動力付きトロッコのようなものではなかったかと思います。

うさぎ さんのコメント...

こんばんは。うさぎです。
千代田の炭住、ありがとうございました。あれから時々訪ねています。趣がありますね。
唐松沢は単独行も含め、2度探索してます。ここから、さらに川の左側を詰めて行くと、扇風機室  などがあるところに辿り着くようです。ここまでの半分くらいの時間で着くようです。          前回は右を詰めて行って、途中で断念しました。
来春にリベンジです。

Ricky さんのコメント...

千代田の方、見つかってよかったですね。シューパロの水が引いたら行こうと思っていたら今ごろ満水位なんで今年はもう行かないかな。

やっぱ唐松沢はネットに出てないだけで皆さん行ってるんですね。こんなに行きやすいのにナゼ?と思ったくらいで。左を詰める廃道は確認しましたが、坑口などがあったとしても中に入ってもしょうがないもんなと深追いしませんでした。
あそこなら、雪が固まればスノーシューで散歩してもいいかなと思ってます。

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