美濃市に入って、和紙あかりアート館の次は、うだつの上がる街並み。
「うだつ」というのは、屋根の端を高くして火事の延焼を防ぐ仕切りのような防火壁のこと。作るには費用がかかるので、余裕がないと「うだつが上がらない」というわけ。
これが、うだつですね。飛び出ている部分。
こういう歴史的な建造物保存区というのは、どこもそれほど範囲がなくて、路地に入ると歴史感が薄れたり。
次は、廃線になった名鉄・美濃町線の終点、美濃駅です。マップを用意してなくて、おおよその位置の記憶しかなかったので、地形と道と街並みから推測して自転車で回ったら割とあっという間に見つかりました。
誰もいなくて落ち着いた雰囲気。適当に腰かけて飲食休憩を入れました。
上の写真の背後に道路が見えまして、廃線跡の道路と分かります。関市へ向かうのにこれを追っていくことにしました。
道路の線形が鉄道としては不自然だなと思ったら、少し手前で分岐してました。これを進んでいきます。
松森駅跡。
まだ廃線跡を追えそうです。
写真の奥に見える学校を過ぎたところに神光寺駅があって、駅名標の枠とホームが残っていたはずなんですが、私が行った時はきれいに撤去されていました。Googleストリートビューで見ると、少なくとも2021年時点ではすでに消えています。

県道に合流後は車道に飲み込まれたりして痕跡が乏しいので、廃線跡の追跡はこの辺で。
実のところ、関から岐阜市街に至るまでも廃線跡のルートで自転車移動していたのですが、空き地として残存する廃線跡のかなりの部分がメガソーラーになってたりして見るも無残という感じでしたので、丁寧に痕跡を探したり撮ったりはせずに、黙々と沿線風景を感じて進んでいきました。