2023-11-23

美濃 うだつの上がる街並みと名鉄・美濃町線跡

 美濃市に入って、和紙あかりアート館の次は、うだつの上がる街並み。
「うだつ」というのは、屋根の端を高くして火事の延焼を防ぐ仕切りのような防火壁のこと。作るには費用がかかるので、余裕がないと「うだつが上がらない」というわけ。


これが、うだつですね。飛び出ている部分。


こういう歴史的な建造物保存区というのは、どこもそれほど範囲がなくて、路地に入ると歴史感が薄れたり。
















次は、廃線になった名鉄・美濃町線の終点、美濃駅です。マップを用意してなくて、おおよその位置の記憶しかなかったので、地形と道と街並みから推測して自転車で回ったら割とあっという間に見つかりました。




誰もいなくて落ち着いた雰囲気。適当に腰かけて飲食休憩を入れました。






上の写真の背後に道路が見えまして、廃線跡の道路と分かります。関市へ向かうのにこれを追っていくことにしました。
道路の線形が鉄道としては不自然だなと思ったら、少し手前で分岐してました。これを進んでいきます。


松森駅跡。




まだ廃線跡を追えそうです。


これは振り返った所ですが、ここから県道と合流するまで廃線跡が舗装されています。

写真の奥に見える学校を過ぎたところに神光寺駅があって、駅名標の枠とホームが残っていたはずなんですが、私が行った時はきれいに撤去されていました。Googleストリートビューで見ると、少なくとも2021年時点ではすでに消えています。


県道に合流後は車道に飲み込まれたりして痕跡が乏しいので、廃線跡の追跡はこの辺で。

実のところ、関から岐阜市街に至るまでも廃線跡のルートで自転車移動していたのですが、空き地として残存する廃線跡のかなりの部分がメガソーラーになってたりして見るも無残という感じでしたので、丁寧に痕跡を探したり撮ったりはせずに、黙々と沿線風景を感じて進んでいきました。

美濃和紙あかりアート館

美濃市の観光マップをタブレットに入れてくるのを忘れてしまって、何となくカンで路地に入ったら目の前でした。

料金は200円で、私が行った時は人もほとんどいなくてゆったり撮れました。









































2023-11-16

サイクリング 日本人口重心と水路橋

郡上八幡から美濃市へ向かいますが、電車に乗ったのは3駅分だけで赤池駅で下車してしまいます。そこから自転車で少し走って、何やら意味不明なスポットを指す看板。




まん真ん中広場という名前の、ただのグラウンド。




そしてこの、建物そのものが日時計になっている奇怪な施設こそが、日本まん真ん中センター。

何が真ん中なのかと言いますと、日本を人の数と場所で重心をとった時の重心点が1995年にココだったというメモリアルスポット。張り切って税金を投入しちゃいました!
でも年々重心地は人口変化によって移動していくわけで、この辺に次々と5年ごとにまん真ん中の記念モニュメントが出現する事態に。今では山奥で無残に朽ちているものもあるそうな。

あと、この辺は円空のゆかりの地でもあり、洞窟などもありましたが軽く寄り道とはいかなくなるのでスルーします。

何かもう色々とカオスな気がします。

中に入ってみます。特に見るようなものは無いと思います。

展示は、まん真ん中とは関係ない日時計の事ばかりで。

というわけで、移動しましょう。自転車で3駅分走り、みなみ子宝温泉駅の南にある勝原子安神社の中にある、1990年のモニュメント。これだけ。ちなみに、子宝温泉駅は駅舎温泉で、長良川鉄道の乗車証明があると300円で入浴できるそうです。静かで良さげではあった。

そしてその次の八坂駅。まん真ん中の駅。ハートで示されちゃってます。


通り道だから話題作りに寄っただけなので、この辺にして先を急ぎましょう。国道をひたすら南下、美濃市へ向かいます。

鮎を捕るヤナの実物は初めて見た。

道の駅で休憩。昼飯は、ういろうだ。駅や空港で売ってる真空パックものとは違って食べ応えがあってまあまあ美味しい。

道中で、交通量があるのに歩道のない国道トンネルがあって、地図にあった旧道は藪と倒木に埋まった廃道で、突発クエスト発生か?とも思われましたが、面倒なので意を決して全速でトンネルに突入した模様。

そうして、少し寄り道。長良川発電所。文化財になってますが立ち入りはできません。





その近くにある、湯之洞水路橋。結構大きい。京都の南禅寺水路橋を思い出す。


この道の先に湯本館という温泉宿があるので、その案内の残骸でしょう。



別の道を上がって下須原谷水路橋に行こうとしたけど見つけられず。この写真の奥の辺りのようですが、初見でそこまで踏み込めませんわな。

というわけで、美濃市に入ります。うだつの上がる街並み。