2022-06-20

GoogleMapをオフラインで持ち歩く

ふらっと予定外の土地に行った時に、周辺に名所は何かないかと思っても資料が無くて時間を無駄にしてしまった、という事がないでしょうか。

タブレットにGoogleMapを日本全国丸ごと入れて、通信環境が全く無くても自在に見られるように地図ソフト化したい、今回はそういう話です。

オフラインでGoogleMapを取り込む話は、スマホのOruxMapsアプリなど色々方法はありますが、大体は出かける先の地域を範囲指定して読み込んで貯めるので、急に出かける時には間に合わないし面倒です。

使うソフトはWindowsのGmapcatcher。配布元はGitHubで
https://github.com/heldersepu/gmapcatcher
検索するとだいぶ前のレビューが少し見られるくらいで、世間的には過去の遺物にされていますが、最新版は昨年のものでWindows10でも普通に動きます。ただ、公式にはGoogleMapは使えませんと言っているので、スルーされるのでしょう。ライセンス的な規約絡みで大きな声では言えないというやつです。

インストールして起動させ、地図の選択は「Google」ではなく「Google Map Maker」にしますと、ちゃんと表示されます。Offlineのチェックをすると地図の取り込みをやめて内部に貯まったものだけを使うので、最初はチェックを外します。

例として北海道全体を取り込むことにします。地図とウィンドウの枠を動かして北海道がすっぽり入る形にしてから、左上のメニューボタンを押して、Operations > Download と選択、小さい窓を出します。


上半分の数値は無視して、Zoomの欄だけ、minを2、maxを9ぐらいにセット。これは地図のズームレベルの上下限で、数値が小さいと拡大した分だけ地図ファイルを多数読み込む事になるので実用上の下限は2でしょうという事です。

あとはDownloadボタンを押せば、設定したフォルダに地図データが蓄積されていきます。この操作は高速回線を使ったパソコン上でやりましょう。
全国を取り込むには、日本列島を全部表示させてボタン1発とやると意味の無い海まで大量にファイルを抱える事になるので、3~4回くらいにエリア分けして取り込むといいと思います。私の場合は全国分で5Gくらいのフォルダサイズになりました。

注意すべきは、結構ソフトが取りこぼしをやって虫食い地図になるので、Offlineチェックを入れてパソコン上で拡大縮小しながら地図を動かして穴を見つけ、そこでチェックを外してネットから読み込んで穴を埋める、という事を一通りやらねばなりません。

ソフトのインストールフォルダと地図の保存フォルダをうまく設定すれば、フォルダ1まとめにしてタブレットにコピーして地図ソフトとして使えます。ただ、microSDはFATではなくNTFSでフォーマットしてやらないと、ファイル数が多いので入るはずなのにエラーが出て入らない事になります。

あとは、設定ファイルについて。
設定は、Cドライブのユーザー\(アカウント名)\.GmapCatcher フォルダにあり、コピーする時にはこのフォルダも移します。Windowsの環境によっては、管理者として実行しないと設定がちゃんと保存されないので注意が必要。私は、このフォルダ内のgmapcatcher.conf を管理者実行したメモ帳で編集しました。
gmapcatcher.conf 内で書き換える必要があるのは、path=地図を貯めるフォルダ と start_offline = 1、くらいですが、
hide_map_servers =
と=の後を削除してやると地図がGoogleとGoogle Terrain が使えるようになります。この行で、Googleが使えないフリをしていたという訳です。

ソフトとしてはGPSにも対応していますが、現実問題としてWindowsタブレットのGPSチップは感度が弱すぎて使い物になりません。使う事は最初から考えない方が良いかと思います。


ざっとこんな感じ。あとは各自、試行錯誤していただきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿