2021-05-28

小松 尾小屋鉱山 後編

後編は鉱山街からとなりますが、ここで全体のマップを。
すでにWebの方で詳細なレポートが数多く出ているだろうと思ってましたが、断片的な物ばかりで実際は色々と書き込んだマップというものが見当たらず、自前で用意しました。

広義には少し離れた阿手鉱山や廃集落となった倉谷鉱山(第六坑)も含むのかもしれませんが、そちらの方は時間が無くて道に入る事さえできませんでした。尾小屋鉄道の廃線跡も含めて探索するのであれば丸1日でも足りないかもしれません。


鉱山資料館から鉱山街の方へ向かう道路沿いにあるこの建物は、鉱山会館。映画館でもあったそうです。意味の無い建物だろうと行きには通過してました。


そこから鉱山街へ下る道にある鉱山職員宅跡。浴場もあったそうです。




集落に入った所にある貯蔵庫の跡。


廃路地に入って。左手が川なので焼却炉の跡かと。


その先の廃橋。


集落で老人に捕まり、あれこれ話を伺う流れに。当時は空き地など全くなく、建物で埋め尽くされていたそうです。


家と家との境界をカラミ煉瓦で仕切っていたそうな。




光教寺の跡。


赤木家の蔵。幅9.76m、高さ5.75m。






鉱山病院跡の石垣。レンガの組み方はイギリス式だそうです。

あえて廃された裏路地の方を行く。






そして最後は尾小屋鉄道の尾小屋駅跡。ここの場所がよく分からなくて時間食いました。
路線の流れで言えば集落の山側かなと思ったのですが、道路を横切って国道ゲート付近とは。

パッと見は入り口が砂利の空き地です。が、よく見ると奥に車庫。以前はここに車両も置いてあって、それが資料館付近に移設されたようです。













2021-05-19

小松 尾小屋鉱山 前編

石川県小松市の尾小屋鉱山に行ってきました。
時間と体力の節約のため、折り畳み自転車を持ったまま小松駅8時発のバスに乗り、終点の尾小屋へ。鉱山街だった集落の入り口に着きます。そこで自転車を用意。
集落の外れに尾小屋鉱山資料館があり、その直前に尾小屋鉄道の展示施設が。資料館から女性が出てきて、写真を撮りましょうかと声をかけられましたが、丁重にお断り。撮るのは良いが撮られるのは好きじゃない。





この鉄道展示の裏手が、鉱山街と鉱山施設との昔のルートになっていて、廃橋などが。






それでは資料館へ。周辺案内マップなどを頂きました。ここの裏口から外に出て観光坑道に行けます。


中は、他の観光坑道と比べると特に見所はないのですが、山の反対側の非常口から自分で鍵を開けて外に出て、そこから巨大煙突を見に行けます。戻ってきたら自分で施錠。








外に出ますと、遺構がちらほら。

馬車軌道の跡を刈り払いしたというのはココの事でしょうかね。

これ以上無理に接近しても、たかが煙突だけなので無意味でして、すぐに引き返し。

これも観光坑道に通じてはいるんですが、出口付近が崩落しかかっているので放棄された模様。


中に戻って出口を目指します。




外を少し移動して、尾小屋と裏山の倉谷鉱山(第六坑)とを結ぶ隧道へ。現在は金沢大学の実験施設となっています。

鉱山資料館前の道をそのまま山に進むとスキー場の駐車場(旧鉱山事務所跡)があり、そのすぐ奥が明治時代の旧精錬所跡。
林道に沿ってはいますが間に川があり、渡渉したとしてもカラミ煉瓦の石垣があるので簡単にはいかない。林道を進んで川を渡った地点から行けますが、移動距離があって時間がかかりそうで少し入ったものの断念しました。林道の方からざっと撮れる範囲で。



後編は鉱山街の方です。