2018-08-28

遠野 山口集落とカッパ淵

釜石の橋野鉄鉱山のある県道をそのまま進むと遠野に入ります。市街に入る手前に人形制作が見学可能な佐々孝公房がありますが、休館日でした。


市街から国道340号に入りますが、一直線の殺風景な新道に切り替わっていて、旧道に入っていかないとカッパ淵や伝承館など観光ポイントを通過してしまいます。

いったんそのまま遠野の外れまで行って旧道と新道が合流する辺りで山口集落に入ります。ここは古くからの様相が割と残っている遠野物語発祥の地で、民話の里として知られる遠野を感じるには良いのではないかと。 ただ、観光客は気づかないのかほとんど見かけませんでした。


水車で、復元したもののようです。ここに隣接する民家が、現役の牛舎を備えていて(商業的な規模とは思えない)、そちらに目を引かれましたが撮りませんでした。 畑の方には藪の中に石碑群のある廃道があるそうですが、私有地なので入っていけません。


これを押してゆったり歩くお婆さんは不在でしたが、こういうシーンも集落に入る醍醐味です。

デンデラ野。いわゆる姥捨て山で、60歳になった老人を捨てた場所です。




それでは遠野市街の方に少し戻って、カッパ淵に立ち寄ります。来るのは2度目です。 一眼でちゃんと撮ってなかったので再訪したかった。

狛犬もカッパ。



ぶら下がっているのはキュウリです。

旧道沿いには民間の神であるオシラ様千体を安置した「伝承館」もありますが、施設前の駐車場が埋まっていたこともあって通過しました。前回来た時も入り口を少しのぞいてやめたんですが、オシラ様を見て具合の悪くなる人もいたというネットの話もあり、私には縁のない所だったのでしょう。

以前に来た時は曲り家なども見たりしましたが再訪してまで撮る気にはなれず、個人的には、遠野を味わいたいなら山口集落をゆったり見て回るのがオススメです。

2018-08-26

釜石 橋野鉄鉱山

世界遺産にもなった釜石の橋野鉄鉱山です。市街からはかなり離れています。
江戸時代の高炉跡が主な遺跡ですが、そのまま川沿いに林道(立入禁止)を上がると運搬路跡や最奥に釜石鉱山としても属する坑口があります。

まずは一番手前の三番高炉から。どの高炉も残存するのは崩れた石組みだけです。




 裏側の壁部分です。

川沿いの道に沿って各種の建物跡の平場と石垣が。








地面が黒いので手に取ってみると石炭ではなく木炭です。炭置場だったとのこと。

木の左脇の石は楕円形に削られてその中に何かの文字が刻まれたような跡があります。

山神社です。

運搬路と坑口は、一般公開する日もあるようですので、見たければ情報をチェックしていると良いでしょう。

2018-08-24

大槌 旧庁舎と風の電話

岩手の大槌町に行ってきました。まず、浪板海岸駅近くの「風の電話」に立ち寄ります。
ガーデンカフェや森の図書館などもあるそうですが、風の電話以外は事前予約が必要だそうです。位置など詳細は「ベルガーディア鯨山」で検索して下さい。

途中に案内看板もない住宅街の中で、3回くらい道を間違えたり行き過ぎてタブレットで地図を出して確認しました。

くしくも、先だって倒壊した電話ボックスが3日前に新しく作り直されたばかりでした。


どこにも電話線はつながっていない。心で話す「風の電話」。人それぞれに、見えない相手と対話してゆく。



次に、大槌の市街地へ。以前に来た時はまっさらな土地がかさ上げ工事中でしたが、現在は建物が次々とできて、知らない人が見たら普通の新興住宅街に見えます。破壊された鉄路も復旧されました(2019年3月にJRから三陸鉄道に引き渡して運行再開予定)。

震災で破壊された大槌の旧庁舎は、いろいろ議論などあったようですが、取り壊しが決まりました。しかし、手続きの不備が発覚したとかで6月下旬に始まった解体がすぐに止まり、現在も保存派が差し止めの仮処分申請中だとか。いまだ不透明ですね。




時計は分針が折れて3時半くらいで止まっています。