2017-05-24

鉄道現金輸送車 マニ30

給与や年金の支払いなど多額の現金を地方に輸送したり、逆に2~5年で寿命となる廃棄紙幣の支店で処理できない分を還流したりなど、現金輸送のために(国鉄ではなく)日銀が保有した現金輸送専用車両、通称「マニ車」。当初作られたのがマニ34で、改造が重ねられて後にマニ30と改称。

荷物室は前後に2つあり、それに挟まれる形で日銀職員などが詰める警備室がある。荷物室の鍵は随伴の職員は持たず、出発地と到着地の日銀の本支店職員が持っている。

現存するのは小樽のこの1両のみ。

紙幣の入っていたコンテナ。貨物駅で日銀の現金輸送車と積み替える。

警備室への扉の上に監視カメラ。警備室でモニターする。

職員が随行する上で重要なのは、夜行列車に連結した長旅となるための居住性で、マニ車ができるまでは普通の貨車に乗り込んでいたため、暖房もトイレも照明も無い劣悪な環境だった。マニ車も当初は飲料水タンクや冷房が無かった。

写真の奥はもう1つの荷物室の入り口、右側は寝台や飲料水機、洗面台やトイレ。

 現送という用語は日銀で今も使われているらしい。

 荷物室と警備室の間の扉には覗き窓があり、開閉できる。

警備室の端にあるモニター。


 警備の関係上、前位側にはドアが無く、必要に応じて転車台で車両の向きを変えた。

参考文献: 「現金輸送車物語 -タブーとなったマニ34・30型-」

個人的な感想だが、48ページで1250円なので、値段ほどの読みごたえがあるかというと一般人には勧めにくい。編成・運用情報など車両マニア向けかなと。現金輸送にまつわる多数のドキュメンタリーなんかが収録されていれば読み物として面白みがあったのだろうけれども、そこは現金輸送という性格上、あまり公にできないものなのだろう。

小樽市総合博物館

目的は現金輸送車「マニ車」だったのですが、ついでに他のものも撮ってきました。

蒸気機関車C12の運転席。


意外と国鉄マークはあまり残っていません。コレの他は扇風機に付いてるものとか。


郵便車の内部。照明の無い車内にいきなり人形が見えるとギョッとします。

鉄道郵便局なるものがあったのを初めて知る。




アイアンホース号が動き出すお時間。

転車台の動力はコンプレッサーと人力。

無料ですが、時間の関係上、乗りませんでした。

お次はレールバス。廃線跡巡りなどをしていると興味が出てきます。




国内初のロータリー除雪車はアメリカ製。大きいです。蒸気で回していたんですね。

自分の興味本位で撮ったので内容が偏ってますが、この辺で。

2017-05-14

中札内 ピョウタンの滝

急な思い付きでしたが、朝から十勝バスの市内一日乗車券を買い、有効区間の手前である幸福まで乗ってから折り畳み自転車を展開、中札内市街まで移動して小休止をとりました。午前8時半。

中札内駅跡に立ち寄り。

道道111号に向かいます。牛でも鹿でもない、熊横断の標識。

ピョウタンの滝は後ほど。とりあえずゲートを突破。

分かっていたけど、やはり遠い。

札内川ダムの横まで来て2つ目のゲート。ここで嫌な予感がしたので、ためらわずに引き返し即断というわけ。土砂崩落とありますが、昨年の台風被害は当然この流域にも及んでいて、道道111号もこの近辺でさえ応急処置の跡があちこちに。



そしてピョウタンの滝。



元々はダムの堤体が台風被害で壊れたものなので、発電所への導水路の跡もあります。







帰る途中に、桜六花公園というのがあったので寄ってみました。


2017-05-06

大夕張 水没の風景 2017

大夕張への再訪はダムの水位が下がってから、と思ってましたが、ずっと高水位のまま時が過ぎ、軽く散策してみるかと特に準備も無くふらっと行ってきました。貯水率は9割を超えています。



 旧国道は夕張岳登山口を過ぎた辺りから水面から抜けます。


 キリ助は健在。


 かつての市街地の水没風景。






 帰る前に、ピンときた林道にちょっと入ってみる。


林道に入ってすぐに道脇に2つ連続で坑口。資料が無いので坑口名などは不明。


残雪があったこともあり、すぐに引き返しました。そして、山側の国道脇に公園のような遺構を見つけたので立ち寄り。




水没で行ける範囲も限られてますし、夕張岳への登山道(橋)も開いてないので、こんなもんでした。