
地点A:
旧国道の入り口は簡易ゲートが置かれていましたが、倒木1つと路肩が崩れかかっていたんでそのためでしょう。以前にあった巨大土管は撤去されてましたね。採石場跡から急に道が荒れていました。序盤、GPSルートが道から外れていますが機械の誤差です。
地点B:
以前の私とはちょっと違うよと、何ら臆することなく「強行偵察編」で行った施設跡&坑口へ直行。入り口の藪は人が入った形跡がありました。ここの記事も数十のアクセスがあったので、後追いで行ったのでしょう。
坑口の1つはちょうどログの突端で藪に隠れています。そこから斜面に沿って斜め左に後退する途中にもう1つ。
地点C:
谷間に沿って登っていきますが結構な傾斜。少数の獣が行き来している形跡あり。掌より小さめの足跡が少しあったものの、足跡が滑っていて鹿だとは断定できず。春に進入路を探った時に周回林道に1ヶ所だけ、熊の足跡と糞がありましたが小熊レベルだったんで、出てもその程度なのだろうと、遭遇した瞬間に斬る方針でマチェット(剣)を常に片手に持ったまま進む。
地点D:
家1軒分ほどの平場と土盛り台座があり、谷はここで少し方向を変える。リフトやケーブルカー並の傾斜なので巻き上げ施設の中継点があったのではないかと推測。
そしてここで谷間のラインに異変が見られ、そのまま山上まで続く。この穴の写真は足元を写したものです。穴の奥は土ではなく岩が重なったような感じで、拳ほどの空間が奥へ。
これは、坑道が崩落してできた陥没ではないかと。谷間の部分が一番低いですからね。とすると、谷のラインを行けば最悪の場合、踏み抜いて中に落ちて生き埋めになる可能性がある。念のためここから先は、谷底から少しズレた斜面上を登ることにしました。
地点E:
新たな坑口を発見。そこそこ口もしっかり開いてますが、先を急ぐのでこのまま坑口の上を通って進むことに。中の探索は某氏のグループに任せるとしましょう。私はもう二度とこんなとこ行きたくない(ぉぃ)。
谷の不自然な陥没もこの先どんどん増えていきます。雨上がりで直径数~10mほどのそこそこの深さの陥没なのに、どれも水がたまってないんですよ。傾斜のある谷なんだから長期的には水流で斜面も真っ直ぐになっていっていいはずなのに。
地点F:
もうすぐ山上の台地かなというところですが、急斜面に笹の劇藪。さらに陥没の連続(写真手前も陥没)で、そうそうスムーズには進めません。藪にからまれて眼鏡まで外れたり。
地点G:
山上に落ち着いたはずなのに、そこは笹の激藪で視界のない世界。たまらず、かすかに笹の踏み倒されたラインを行ってみると数メートル四方に笹が倒された空間。それが3つくらいはあったような。GPSルートが乱れているのは、進んですぐに笹や木が絡まって動けなくなるので真っ直ぐ進めなかったからです。靴紐もほどけていたので(スパッツ持ってこなかった)、その空間で警戒しつつ体勢を立て直す。
本来は山上を縦横に調べるべきでしょうが(特に南西部)、視界が無いし動けないんじゃ仕方ない。北の周回林道へ脱出を図ります。地形図にあるこのG地点の横方向の谷間は開削された鉱山道じゃないかと思ってましたが道と言える姿じゃないですね。ボッコボコ陥没してて。
地点H:
周回林道も近いというのに陥没はまだまだ。この写真の手前と少し先に大きな陥没。そうした陥没の間の境界を進んだり。藪や木が薄くなった所はありましたが、明らかな廃道のラインというのは確認できませんでした。
地点I:
周回林道に出て身辺を整える。カメラも泥が付き、レンズを拭く布も濡れてしまってます。それで余計に枚数が減ったのでした。探索結果に呆然としながらゆったりと林道を歩いてゆく。
地点J:
この辺にも坑道群があったのに何か無いのか? と再び激藪に入っていくもやはり視界が得られない。斜面まで登って少し見えた所では山の景色しか。
地点K:
廃道が分岐していたので入ってみた。特に何も無く、再び林道へ。
地点L:
静狩峠のこの地点Lへの道だけ、春先とは違って新しく整備されてました。廃道と斜面に植林されてましたが、施設跡とか坑口の類は見当たらず。
地点M:
旧国道を少し進んでから川へ降りる分岐へ(旧道はこの先荒れていて進みにくい)。早く抜けたかったので。国道に通じていると思ったら川までだったので最後は藪こぎで強引に脱出。
地点N:
国道から斜面を降りて輸車路へ。今回はヘルメットやロープなども一式持ってきたけど、周りに確保を取るしっかりした木が無かったのと、坑口のヒビ具合が微妙なんで、単独での突入はやめました。中の様子は他のグループが調べてくれましたしね。
最後に、今回のGPSログデータを。フリーソフトの「カシミール3D」で使えるGDBファイルです。2本のログをzip圧縮してあり、前半は周回林道まで、後半はその後のグダグダです。お好きに料理して下さい。
それではこれにて、後に続く探索者へバトンを渡します。 「ご安全に」