2020-06-28

国道393 九十九折れ区間の旧道 (2020.06追記)

小樽から赤井川を経て倶知安に向かう国道393はドライブコースとして通った方も多いかと思いますが、その出だしの九十九折れ区間の旧道が地形図に残っているので行ってみました。


A地点。国道からの入り口は鎖で閉じられているけれども、上の北海道ワインの公園側から降りてくることはできます。

B地点

C地点。広い駐車場のような所が北海道ワインの公園となっていてSLも置いてあった。

D地点。国道の外側を回って登る。

E地点。この先に句碑のようなものがあった。公園の一部としてのものでしょう。

F地点。この先は柵で行き止まりですが、国道まで3mほどなので自転車を持ち上げて藪を突っ切った。

G地点。深い笹薮で分かりにくい。地形に注意すると築堤状に盛り上がりがある。少し入るとこのように空間があったが、全体として道の見た目は失われているので国道に戻って先に進みます。

H地点。国道に柵はあるものの、逆に解放されていても誰も入らないと思うほどの藪で、少し時間を使ってイタドリなど踏み倒してみてもこのありさま。築堤の盛り上がりで道の地形はハッキリしている。

笹薮を超えてみると道が分かる所があった。



I 地点。道を分断するように小さい谷間ができていて対岸には岩がゴロゴロ。大水などで道が断たれた跡ではなかろうかと。ここで引き返す。

その先の国道からの入り口が分からず、無意味に藪こぎで国道の上の段まで突っ切った。J地点の国道カーブ上から旧道の空間が見下ろせます。現国道はこれだけの盛り土をして道を作ったという事か。



分かりやすい遺構はここくらいではなかろうか。

K地点の右への急カーブ。

直線で緩やかに降りて現国道にぶつかるはずですが、これでは分からないわけだ。地形的には道が残っているものの簡単に視認はできない。

戻って先に進むことにします。

そしてL地点。入り口は分かりやすいけれども、これはもう一目で、ダメだ。少し入ってみたが、単なる藪こぎにしかならないし、上の段までの距離もなく様相は国道から見通せるので踏破はしませんでした。

そして後日。残していた毛無峠より先の廃道へ。分かりやすい南側から。

その入り口。他の箇所と同じ古さなので当然と言えばそうですが、最初から藪に覆われて道という感じがしません。

最初の笹を超えると、わずかにスペースができて道の片鱗が表れます。幅は林道より少し広めの軽自動車2台分くらいですが、笹に覆われて狭く感じます。

他の区間にあったように石垣などの遺構が何かないかと期待してましたが、進んでも何もない。同じようなシーンなので、写真の順番が前後しているかもしれません。




行く手の藪が濃そうなこともあって、最後まで詰めても得るものは無いなと引き返してきました。

そしてオマケ編。
そこで帰ればいいものを、赤井川を回って行くことにして国道を進むと、何か建物が見えたので行ってみました。地図の神社マークは帰宅してから確認しました。誰が建てたんだろう。





舗装も砂利もないあの道の状態で赤井川まで交通があったのかなど、道の遍歴をもうちょっと調べるべきかとは思いますが、とりあえずこの辺で。

2020-06-19

国道39号旧道 武華隧道

まず、武華隧道のデータを。
層雲峡から留辺蘂に向けた道路新設工事の一環として、昭和31年10月20日に竣工。
馬蹄型コンクリート巻立で、延長150m、高さ5.5m、幅員6.5m、縦断勾配1%。

旧道は現在の地理院地図には跡形もありませんが、他のマップに描かれているものもありました。


まず、上川側から。舗装が剥がされているので見た目は林道です。

深山橋の上だけ、剥がせなかった舗装が。


左へカーブしたその先には。

ここで急に植林。

坑口をコンクリートで塞ぐというのはよく見られますが、ここでは坑門ごと埋められています。

坑門前で振り返って。廃道化した前か後か、ストンと崩落しています。

それでは留辺蘂側から。こちらは最初から植林されています。

しかも、かなりの数で横に溝も切ってあるので、自転車に乗ったまま登れません。

ここが、地図で七福台となっている地点。景勝地というわけでもないようで。由来は何でしょうか。少し空間があるので、パーキングエリアだったのかも。

左にカーブした先は切り通し気味の谷間。

こちらもやはり、坑門ごと埋没と。

がっかりしましたが、どうなっているのかは分かりました。

2020-06-14

国道39号旧道 大函隧道

この物件はかなり前から他のブログ等で取り上げられているので珍しいものではないのですが、ついでに寄って撮ってみたくらいの意味合いです。

とりあえず自転車を置いて徒歩で。



このまま行けそうですが自転車を置いてきたので、戻って反対側に回ることにします。

大函側です。


トンネルの中に支保工ではなく落石覆いというのは初めて見ました。


次は、武華トンネル旧道です。