昨年の探索の続きとしてさらなる結果を求め、手稲山に向かいました。今回は上の方を重点的に調査したかったので、スキーバスでロープウェー山麓駅まで行き、そこから探索しながら下山していくという方針で。
今回のGPSログですが、自然歩道のルートからコースアウトしまくっています。パラダイスヒュッテから(札幌オリンピック時の)男子大回転跡まで路上にクマの足跡があり、そこから斜面を下りてましたが、この辺は毎年のように出没情報がありますんで、その辺に寝ぐらがあるのでしょう。この時期でも冬眠せずにウロウロしていたのは意外でした。雪上の足跡は大人の長靴にそっくりですが、こんな所をツボ足で動く人間はいないので、見かけたらクマだと思いましょう。
さて。尾根の分岐や支流の谷など、廃道や遺構がないかと入り込んでみたわけですが、あったとしてもかなり古い時代だろうという木の薄い区域が少しあったくらいで、目ぼしいものは全く無し。
久しぶりに、黄金沢火薬庫跡に寄りました。自然歩道から50mくらいしか離れていませんが、高い土壁に囲まれているのでパッと見には分かりません。今回は、火薬庫から割と急な斜面をぐっと上がって見ましたが、水が漏れてる小さい平場(崩落した古い坑口の可能性はある)があったくらいで、その先は普通の谷間に。
収穫皆無で終わるのかと思われましたが、自然歩道の滝ノ沢分岐点手前の所で、道が斜め右に変化するところを「いや、直進だ」と進み、注意して探ってみると遺構群が。
これはコンクリート製の排水口ですね。
谷間の脇に、細長い形のそこそこ大きいしっかりとしたコンクリートの土台。
電線の更新時に切られたのではないかと思われる古い電柱。 雪に隠れているが下にも何かありそう。
これはレンガで、暖炉か釜のようなものではないかと。
最後に、自然歩道に復帰するには、春先に見つけていた土に埋もれかかった古いコンクリの階段跡を思い出しました。夏場は深い藪に覆われるエリアなので、あの時は古い徒歩旧道の跡なのだろうと思っていました。
で、目の前に除雪された道が見える滝ノ沢分岐点直前でありますが、ここで冷や汗。
自然歩道の丸太橋は積雪で渡れる状態ではなく、すぐ近くに作業車用の橋がありましたがご丁寧に底板を撤去して骨組みだけの姿になっており、川はそこそこ水量があると。
キツネが渡った足跡があるけど、重量的にイチかバチかだなと、足が落ちる前に次の足を進めれば良い戦法で、バタバタッと一気に渡りました。雪が融けて藪になる前に調査し直したい所ですが、タイミングが悪いと思わぬ困難となりますので気を付けましょう。
以前のズリ山の記事の時のルートですが、どうしても橋が使えない時には、大きく迂回して谷を越える手はあります。しかし、時間も手間もかかりますから、最後の手段です。
砂防ダムが氷壁になっていたので撮ってみました。
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