2016-01-14

ミニレポ: 三笠 幾春別の山歩き

また幾春別にやってきました。今回の大まかな目標は2つ。
まずは古い時代の幾春別炭鉱として地形図にマークがあったエリアへ。現着してみると、カンが勧めなかった理由が良く分かった。雪が深すぎる。気温が低いので粉雪のまま深く積もっていて、大型のスノーシューでも雪面が股から腰くらいまできます。

足を雪面まで上げていては疲労するので、雪面下で小刻みに踏みながら少しずつ進む作戦で。


錦大橋のたもとに踏み分け道があるんですが、そこから登っていくと急に開けます。
林業作業道のような整備された道が無いので、これは往時に木材需要で伐採されたものを近年に植林したものではないかと。

不自然な巨大な陥没(直径10m深さ3m以上)。この少し下から急に深い谷間が始まって麓まで続きます。雪で覆われた状態で開口は見当たらず。この陥没からして、穴があったとしてもすでに崩落閉塞しているはずです。鉱山ならともかく炭鉱では、古いものは潰れやすい。

伐採エリアに沿って、左岸廃道に並行する方角で進みます。

数百mで伐採エリアが終わり、少し下に降りると。

伐採エリアの少し下には廃道と思われる人工的な棚場。

当初は、この上部エリアを進んで、(左岸廃道が複雑なので)もっと自然に対岸遺構や奥地に到達できる廃道を見出すのも目的でしたが、時間と体力の消耗が大きすぎ、このままでは対岸遺構まで届かないし、足の指も凍傷になりそうだったので、幾春別まで撤退することに。午後2時にバス待合所でパンとコーヒーの遅い昼食。

日没まで2時間を切ってるが、もう一撃。
森林鉄道の1號橋は現存してたんですね。現在の地図には無いので消えたと思っていました。博物館の少し下流です。

ここで今回の2つめの目標。
錦坑と立坑がジオパークとして整備公開されていますが、「本当にあれだけなのか?」 そうは思えない。 その他にもタヌキ掘りという手掘り跡もありますし。

で、例によって”カン”に従ってサイクリングロードの一段上(斜面の15mくらい上)の廃道に入り、位置としては博物館脇の橋を直進して斜面を上がった辺り。このような広場が2段に渡って横たわってます。こんな空間があるとはね。

そこから現在の地形図にもある廃林道に入り、最初の地図で赤丸で囲んだ目標エリアに向かおうとしましたが、あと200mという所で日が山に隠れていた。仕方ないが頃合いか。即座に踏み跡を逆進する。 行きは1時間半でしたが15分で脱出。やはり踏み跡の上は進み方が桁違いです。

午後4時に幾春別のバス停に戻ると急に暗くなって猛吹雪に。
判断は冷徹に、行動は素早く。

しっかし、時間と交通費をかけた割には収穫無しで、がっかりですわ。

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