2015-10-13

国道37旧道 豊浦~大岸

昔の地形図を用意していませんが、点線道として描かれているので道のラインは分かるかと思います。しかし実際には、大岸側の半分は道が消滅して笹薮の海といっていい状態です。

豊浦駅からすぐに国道には上がらずに線路より下側の下道をずっと進んだ方がよいでしょう。末端近くで国道に上がるので、そのままクロスして高速PAの裏に入り口があります。ちなみに国道にくいっと上がるカーブ部分をそのまま直進するラインが豊泉駅に向かう国鉄旧線の路盤敷です。

最初だけ少し舗装されてますが、これは高速を作る時に現道と接続するために付け替えられた部分ではないかと思います。

入って少し進むと、右手に採石したような場所が。露天掘り鉱山? タイヤや丸めたフェンスなどの人工物が捨てられていました。

その先から藪。人の幅ほどのシングルトラックは確保されていて、さほど進むのに困難はありませんでした。

写真点数が少ないですが、同じような藪化した状態がずっと続き、景色として特徴が無いのと、雨が降ってきたので撮りませんでした。地図に書き込んだ通り、途中から湿地化した部分もあります。崩落はなく、道の状態は礼文華山道に似ています。 倒木もいくつかありましたが、ノコで人幅ほどは切られていました。マウンテンバイクと思われる跡もありました。多少の人は入っている様子。


これは分岐点すぐ手前の、落ち着いてきた状態の道。人幅ほどは刈り払われているものの、途中はもう少しうっそうとしています。

分岐点。ここを右に曲がるのが、少し新しい時代の道です。国鉄旧線の豊泉駅との接続を考えたというのもあるでしょう。時代ごとに多少のラインの変化はあるかもしれません。

後半の地図です。分岐点以後は完全廃道状態に突入しますので、昔の道を散策くらいに考えている方は分岐点から外に脱出すべきです。

古道はこの写真の真ん中を直進ですが、すでに怪しいですね。少し先で一時的に道がはっきりしてきますが、その先で斜面広場のような空間があって松の苗木が植林されていたので、地滑りで斜面が流れてそこで道が絶えたのではないかと。

植林広場の先はGPSを使って位置を修正し、道を再びとらえた、と思ったら笹薮の海だったと。視界のない背丈ほどの笹薮がキロ単位で続きますし、脱出したくなっても現道や人里は近くにありませんので、経験の無い人は踏み込まぬことです。静狩鉱山を縦断突破した時よりひどかった。
腰から胸くらいの藪なら突き進んでも泳ぐ感じで進めますが、視界の無いくらいの長さになると笹が後ろに流れる前に新たな笹が絡んでくるので、絡みついて動けなくなり、足をしっかり上げて抜いて踏みつけてから進み直すの繰り返し。

これは腰くらいの高さまで落ち着いた区間だったので撮れました。左にカーブしてますね。この後また激藪となりました。

終点の500m手前くらいでやっと落ち着きますが、湿地あり。

大岸の集落が見えました。 石焼き芋の声が聞こえてきた。

終点で振り返ったところ。豊泉駅に行ったときに偵察して、この様子で騙されたのです。

昔の道路標識とか碑などがないかなと期待してましたが、その辺は何もなく、道の厳しさを考えると魅力は乏しい。私はもう二度と行きません。

2015-10-05

夕張 アートプロジェクト2015

今回は、撮る時も現像の時も、う~む・・・という感じでした。
ハルカヤマとは真逆に、あえて各作品を列べてガイドブックから転記します。その理由はいかに?

夕張のこれまでを瓶に。空の瓶は夕張のこれから。

炭鉱、その後の遊園地、そして現在、どのレイヤーにも人は足で立ち歩いていた。

たくさんの人の記憶。光が当たったり当たらなかったり。

 坑口神社。

炭鉱に上書きされた遊園地の跡地に隠されているドラマ。

炭鉱と遊園地のすれ違う記憶を結びつけるストーリー。

炭鉱と遊園地、切り離せない関係。

この場所の記憶と賑わっていた頃の想像のコラージュ。

現在と過去を行き来するパスポート。

過去の繁栄や賑やかさの「跡」

くるくる回る、炭鉱・遊園地・現在の3つの棚と、この地で見つけたtrinkets。

苔で浮かび上がるバイキングの支柱跡。

無事に帰ってきて、一緒にご飯が食べられる。

千の谷に多くの先人が去来して消えていった情景。

モス地蔵、千の谷バージョン。


先人が去来して消えていった情景を水面に表した、との事ですが、ハテ?流された?

 坑夫の進む道を照らした安全灯

 最後は、博物館の方にある石炭の大露頭でシメます。

この他にも、形のない作品、コミュニケーションアートとして、かつての高校のセーラー服を着用したガイドさんがいたそうです。残念ながら見かけませんでしたが、私と遭遇すると大惨事になったかもしれませんので(え?)、それで良かったのかもしれませぬ。

2015-10-01

ハルカヤマ藝術要塞 2015 後編

続きです。蚊が多くて撮る時にあちこち刺されましたが、最近はあまり気にならなくなりました。


私も何か作ってみたいですね。こんな風に30mくらいの縦穴掘って、アフンルパロ(あの世への入り口)って題にして、「実際に死ねます☆」ってキャッチフレーズで。













いかがでしたでしょうか。

ハルカヤマ藝術要塞 2015 前編

前回、2013に撮ったときは一通り作品を網羅するような図録的な撮り方をしましたが、今回は最初から撮らないものもあり、撮り方もちょっと考えながら。皆さん結構、一眼を持ち込んで撮ってましたしね。実際に現地で見るものと、3次元を2次元に落とし込んだ時にモノによってはどうなのかなという。















後編へ続く。