2023-10-15

国道274旧道と大和炭鉱集落跡

いつものようにJR一日散歩切符で新夕張に12:10着。
先日のように自転車で国道274を進みます。



登川トンネルを出て少し行くと斜面を急登する草に埋もれた細い舗装路があるので、そこに自転車を入れます。車は行けないけれども、国道の先にあるPAに止めるのがよいでしょう。
両側に残るガードロープが国道の名残り。




標識が残っている。


上の標識のすぐ左手になりますが、林業作業道でも林道でもない道。ここにバイクで入ったブログもありましたが倒木で引き返したそうです。国道以前の古道かもしれません。






PAからは現役の林道と重複しているからか、しっかりとした道の状態。この先も所々ガードロープが残っています。









現道の方と同名の桂木橋。昭和43年竣工。


この手前で現道に通じる横道があるのだけど、このまま直進します。


地形図では道が合流してますが、ガードレールがあって行き来はできません。

さて、そのまま少し進んで、PAが目印となる大和炭鉱の集落跡。写真背後が国道とPA。


まず旧版地形図から。


こちらは今回のログ。


A地点。一段上がる踏み分け道。皆さんここまでは来るようで、ゴミが残っているのもこの一段上の辺りだけ。


そして上がったB地点の足元をよく見ると、古い金属パイプ。複数見られる。時代だからか、あまり良い品質とは言えない。




山から下りる小川は石で土留されている。

居住地と思われる平場。


道の形跡はそこかしこに見られるが、とにかく笹が深くて体に絡みついてなかなか進めない。まともに進むのは断念する。


ここでの1つの目標は、水道管らしき金属パイプがあったことと、旧版地形図で山の上方の給水施設らしきものへ送電線があったので、遺構がないかどうか登ってみたいと。
笹の比較的薄い斜面や尾根ラインを使って強引に登ってC地点の廃道に出た。

ここは道がハッキリしている。




D地点で笹が深くなり、道は直進で登ってから左にカーブして山頂を目指す感じだったが、これ以上は得るものが無いと判断し、引き返す。

山の上を見るが、コンクリートの建物跡など遺構がある感じはしない。

あとは炭鉱坑口方面への道がどうなっているかと。E地点が入口だろう。

しかしF地点で猛烈な濃い笹薮に塞がれ、進めなくなる。打つ手がない。


それでは、川の対岸の学校跡の方面はどうなっているか。千円スニーカーで構わず川に突っ込む。


G地点。



H地点。


I地点の手前に広場がある。


I地点の小川。


そこから学校跡の台地に登ってみたけど、笹をかき分けて何とか上がってもこの背の高いススキ。見通しが全くきかず、これでは学校跡の碑を探せない。


J地点。トタン板を発見。めくってみたが文字は見当たらなかった。


ルートを変えてK地点、当然ながらこっちもダメ。見通せない。


L地点。送水管の遺構か。サヌシュベ川の方にもいくつかコンクリート塊が転がっている。

これも中にパイプが通っているのであろう。

というわけで、午後3時40分に撤収。国道を登り返して新夕張駅へと。

2023-10-01

サイクリング 穂別・長和

今回はカーボン化&前後ともに油圧ディスクブレーキにした3代目の探索用自転車の本格的な実戦テストに、どこに行こうかと。
JR1日散歩切符でとりあえず滝川行に乗ったものの思い直してエアポートに乗り、定刻より20分遅れで新夕張に12時半到着。
楓地区からトンネルまでの登りは急いでないので自転車を押して歩きました。下りに入っても交通量もあるし見落としたものがないようにスピードを落として。
すると、国道脇にちょっとした藪空間があり、ピンときて自転車を入れていく。斜面手前に自転車を置いて見ると、笹を刈り払いながら踏み分け道ができている。一段上がると藪や木はあるものの長屋でもあったような平場が続き、斜面を上がるジグザグ廃道も。そして、地中に埋まった直径10㎝ほどの鉄パイプ発見。人跡は確定で、この上に排水が生じる何らかの建物があったということ。
しかし、ココであまり時間を使えなかったし、これ以上の大規模な遺構があるとは思えなかったので撤退。帰宅して旧版地形図 紅葉山 S33測量S44-3-30発行 を見ると。


コレで間違いない。私が見つけたのは集落の方で、川の対岸の方にも広がっていたのか。坑口の方は国道とは完全に切り離されて現在の地形図に道の痕跡がない。大和炭鉱だそうだ。稲里炭鉱というとキウスの方に別にあるらしい。検索するともうちょっと情報が出ます。

で。まず本来の目的は。かつて夕張と穂別を結んでいた、久留喜地区を通る大峠の廃道。その穂別側の入り口がコレで上記の地図の下部に太点線で描かれている。序盤からすでにヤバい。


200mも行かないうちに封鎖。


地震は5年前だが、この辺は放置されたままということ。監視カメラとかいうけど、電線もないし車も入れないのでメンテしてるとは思えない。


さらに200mいかないうちに。踏み分け道は鹿によるものだ。自転車は置いていく。


そのすぐ先。渡渉自体は簡単だが、この調子ではまともに進めない。調査の木杭があるが、いつになることやら。上の尾根ラインまでは穂別側から他にルートがあるので、接近する可能性はあるが、古道としての追跡となると、かなり難しいのではと。とりあえず撤退。


しばらく走って穂別ダムの長和地区へ。かつては農業集落で学校もあった。


神社はまだ刈り払い管理されている。




前回来たのは先代の自転車で道道610を富内まで完抜した時だから相当前だが、奥地の新登川まで来た。以前あった民家が完全消滅して炭鉱遺構も少し減ったような。







商店跡だそうだ。

手早く戻って穂別方面への道道交差点で午後4時過ぎ。樹海温泉に入ってる余裕はないのでひたすら走り、穂別市街に4時50分。バスが5時40分なので、30分だけほべつの湯に入浴。520円。樹海温泉からの運び湯を循環だそうだ。


近くのスーパーでパンとコーヒーを買って真っ暗になったバス停で待つ。定刻より遅れてくると焦るね。何か間違ったんじゃないのかと。ちょうどJR一日散歩切符のキャンペーンで無料で乗れる最終日。他にも1人、一日散歩切符らしき乗客がいた。

ま、自転車の実戦テストでしたが、良い感じに仕上がったんじゃないのかと。