2021-02-12

小樽 朝里川温泉発祥の熊ノ湯温泉

まず文献からですが、北海道新聞中販売所から刊行された「小樽・朝里紀行」のpdfファイルが、朝里のまちづくりの会のブログからダウンロードできます。その第八話「熊ノ湯温泉」が出典です。

引用しますと、
坊さんが文治沢川に沿って山に入り源泉を見つけ、石田義観という人が宿泊所を作った。とはいっても実際には17度の硫黄冷泉で、湧出量も少なかった。源泉は27坪の宿の裏手の岩の割れ目から出ていた。

文献にもありますが、川沿いに素直に上がっていこうとすると私有地に阻まれ、現在では高速も横切っているので、簡単とはいかない。
これが今回の私のGPSログです。廃道を使って山中を迂回し、私有地側からも高速道路上からもギリギリ見えないルートとしました。雪面が締まっていて鹿道もあったので、そう困難はありませんでしたが、夏場は笹が深くて無理です。


まず地図上のA地点で川の渡渉がありますが、橋はなく、鹿の足跡を参考に渡りました。これが渡った後のシーンです。道幅は軽自動車くらいはあるものの、あくまでも徒歩道の廃道です。


真ん中が道で少し凹んでますね。写真の奥で左にカーブします。




そして広い土地に出ました。年数がたっているのでポツポツ木が生えてますが、緩やかな地形です。ちなみに正面の二股の木の左の幹にピンクテープが巻かれています。


横を向いたところ。広さが分かりますね。ログでは上流に向かって右前方の斜面の方に寄り道してます。尾根の途中に平場があって、恐らくそこは神社のあった場所だろうと行ってみましたが、古いテープが巻かれた木が3本ほどあっただけなので撮りませんでした。


そしてこの辺から温泉について注意しなければならず、川の方へ降りてみたB地点。写真の下半分は、これは石垣です。岩盤としては薄いしこんなに細かく割れるものではありませんから。

川はこんな感じで穏やかな流れです。

なぜかここだけ小さい段差なのに異様にシュワシュワ泡立ってました。

巨岩が出てきて川沿いに行くのは厳しくなったので、いったん右手の道の方へ上がります。

そしてまた川の方に降りたC地点。左側が川ですが、ツララの斜面。岩盤から湧出しているということ。ここは木の無いちょっとした土地。


そこを渡渉して10mほど下流のD地点で写真の向きも下流。川は写真の左端の方で、写真右手に雪の融けた所と、そこから凹みが下流方向へ走って川と合流しています。

ここだけ地面の温度があるということ。

恐らくそこが温泉地だったのだろうということで、先へ進んでみます。


E地点の渡渉点。川は写真右手奥の方で、道は手前で川を渡ってから急激に斜面を直登していきます。ログは地形図上の道からズレていますが、この辺だけ崩落して道が消滅し斜面と化しているためです。

この先を登るとスキー場やゴルフ場の方に出るだけなので、ここで終わりとしました。

写真に多数の黒点が写ってますが、しばらく撮ってなかったのでカメラ内部のイメージセンサが汚れていたようで、現像するまで気づきませんでした。

2021-02-06

山口 元乃隅神社と角島大橋

山陰旅の最終日、長門市の宿を午前4時過ぎの真っ暗な中に自転車で出て、元乃隅神社へ向かいます。この日は午後2時過ぎの福岡空港の便に間に合わなければならなかったので、かなり検討しましたが自転車で自走せざるをえませんでした。

神社は午前5時半から開くこととなってましたが、その時間頃に自転車を押して最後の坂道を登っていた時、日の出前の薄暗さの中、道端に立て看板があるのを見つけました。
「コロナが収束するまで当神社の参拝は四月一日からお休みとさせて頂きます」

ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)


引き返して駅に向かい、始発で角島大橋へ向かうべきかと立ち尽くしましたが、せっかくだから行くだけ行こうと再び自転車を押し歩き、何とか到着。どうも売店とトイレ、駐車場だけは営業しているようで、車が写ってますがオバちゃんが何やら準備してました。


神社の本殿の方へはご覧の通りにバリケードがありますが、下の岩場の方に龍宮の潮吹という観光スポットがあって、そちらには行けるようです。全く撮れないわけではない。






下に降りて、看板は竜宮の潮吹について。海岸の方へ降りるようですが私は興味ないので神社の方だけ撮ります。こちらの鳥居側にもバリケード。






というわけで、手早く切り上げて国道やJRの路線方面へ戻ります。帰りはトンネルを通る新道経由で。それでもGPSを見ながら道を少し間違えて戻ったりと。観光地として開発されたわけではないので狭路や複雑な分岐もあります。

角島大橋への移動となりますが、計画ではJRを使うはずだったものの、自転車でそのまま自走した方がわずかに早く着くと思われたので、そのまま走り続けました。
この辺の海岸沿いは内陸との間に高低差があって、見通しもきかず登りで時間と体力を消耗します。

何とか海に出て、もう少しで橋。


到着。左手に展望台がありますが、アングルが良くないので丘に上がる脇道から撮ってます。












これは展望台の岩の下で橋より低い位置の県道の旧道の跡ですかね。中の素掘りが香ばしいですが手を出す時間はありません。

多少の時間的リスクを負っても一通り撮りたかったので、最寄りの駅からは間に合うJR便が無くなり、そのまま自転車での自走を続行して小串駅でもわずかの差でJRに置いて行かれ、その次の川棚温泉駅から路線バスで下関に移動しました。