引用しますと、
坊さんが文治沢川に沿って山に入り源泉を見つけ、石田義観という人が宿泊所を作った。とはいっても実際には17度の硫黄冷泉で、湧出量も少なかった。源泉は27坪の宿の裏手の岩の割れ目から出ていた。
文献にもありますが、川沿いに素直に上がっていこうとすると私有地に阻まれ、現在では高速も横切っているので、簡単とはいかない。
これが今回の私のGPSログです。廃道を使って山中を迂回し、私有地側からも高速道路上からもギリギリ見えないルートとしました。雪面が締まっていて鹿道もあったので、そう困難はありませんでしたが、夏場は笹が深くて無理です。

まず地図上のA地点で川の渡渉がありますが、橋はなく、鹿の足跡を参考に渡りました。これが渡った後のシーンです。道幅は軽自動車くらいはあるものの、あくまでも徒歩道の廃道です。

真ん中が道で少し凹んでますね。写真の奥で左にカーブします。


そして広い土地に出ました。年数がたっているのでポツポツ木が生えてますが、緩やかな地形です。ちなみに正面の二股の木の左の幹にピンクテープが巻かれています。

横を向いたところ。広さが分かりますね。ログでは上流に向かって右前方の斜面の方に寄り道してます。尾根の途中に平場があって、恐らくそこは神社のあった場所だろうと行ってみましたが、古いテープが巻かれた木が3本ほどあっただけなので撮りませんでした。

そしてこの辺から温泉について注意しなければならず、川の方へ降りてみたB地点。写真の下半分は、これは石垣です。岩盤としては薄いしこんなに細かく割れるものではありませんから。
川はこんな感じで穏やかな流れです。
なぜかここだけ小さい段差なのに異様にシュワシュワ泡立ってました。
巨岩が出てきて川沿いに行くのは厳しくなったので、いったん右手の道の方へ上がります。
そしてまた川の方に降りたC地点。左側が川ですが、ツララの斜面。岩盤から湧出しているということ。ここは木の無いちょっとした土地。
そこを渡渉して10mほど下流のD地点で写真の向きも下流。川は写真の左端の方で、写真右手に雪の融けた所と、そこから凹みが下流方向へ走って川と合流しています。
ここだけ地面の温度があるということ。
恐らくそこが温泉地だったのだろうということで、先へ進んでみます。
E地点の渡渉点。川は写真右手奥の方で、道は手前で川を渡ってから急激に斜面を直登していきます。ログは地形図上の道からズレていますが、この辺だけ崩落して道が消滅し斜面と化しているためです。
この先を登るとスキー場やゴルフ場の方に出るだけなので、ここで終わりとしました。
写真に多数の黒点が写ってますが、しばらく撮ってなかったのでカメラ内部のイメージセンサが汚れていたようで、現像するまで気づきませんでした。