目標を持った本格的な探索ではないけれども、体の慣らしを兼ねてぶらっと出てみた。
まずは張碓。ざっと見て遺構の見当たらない張碓鉱山の南側の点線道。何らかの採掘と関係があったのかどうか。行ってみないと分からない。

川の渡渉に少し上流側まで回ったりしたのはともかく、道としての痕跡が皆無と言っていい。倒木もゴロゴロと。最後までGPSを見ながら大体の位置を外さないようにという感じ。
道の末端付近の落ち着いた所でさえ、こんな風。

そして末端で迎えた眺めは。何も無い。何のための道だったのか推測もできない。伐採した木を運ぶにはこのルートは厳しすぎ。
お次は朝里。とあるペーパーの図に、Alunite(明礬)の探鉱山として朝里の名がある。むろん、俗に朝里鉱山と言うと当ブログの記事でもおなじみ、張碓に近い軍事道路の方を指す。

屏風岳の北側、エゾ松沢川の南、か。現在の地形図にはそこに通じる道は無い。周辺を調べてみるかと。

朝里川温泉からの林道をクネクネ登りきった辺り。沼があります。

その先から、張り巡らされた排水溝と段々の平場が次々と現れる。
この日は雨のためにここで打ち切り。
正直に言って、何のための土地なのか断定はできない。別荘地なら各区画への道があるはずだし排水溝が大げさすぎる。産業遺産にしても建物の土台が見当たらない。予定地のままで終わったのかどうか。
そして冬に再訪。この先の、道の組み方が怪しいエリアへ。
バスの廃車体。
道は妙に整ったまま、最も上の段の道。建造物の痕跡は見当たらない。
上の地図にも書き込んだが、ここからさらに「く」の字で登る道は実際には普通の斜面に見える点線道で、傾斜もそこそこある。念のため、と末端まで登り切ってみると、そこから普通の林道状の廃道が始まった。ジグザグにさらに山を登っているようだ。
沼までの道筋も、九十九折を串刺しにするように斜面を直登するような車幅の廃道があったし、古くから人が入っていたようではあるけれども、目的は全く不明。
そして、あとは肝心のエゾ松沢川の先のエリアなのだけども、それは今後の機会に。
大した成果はないけれども、こういう、有るか無いか分からないものを探るというのも面白いものではないかと思う。