2019-12-11

小樽 笠岩の古道と忍路の探索

まず、国道5号の塩谷の外れの笠岩トンネルの古道から。図の矢印の順で進みました。

最初から結構な急角度で上がりますし、雪で笹が倒れていたのでマシでしたがすでに藪化しています。ガードレールも無いのにすぐ右側は崖っぷちと。登っていくと、まさかの廃車体。余市側から滑り落ちてきてこのままでは転落するとハンドル切って木に衝突ってトコでしょうか。車を捨てに来るには危険すぎな場所かと思います。

ここまではまだ道が分かります。登り切ってみると。

道が細くなっていくと思ったら崩落欠損のようで、危険なので左の内陸側の一段上へ退避して進みました。これは少し進んで道に復帰してから撮ったものですが、右側がストンと急な崖だと分かります。崩落付近で、下に旧国道の道やトンネル坑口がないかと見下ろしましたが何もなく、ずっと地中のようです。

見た目は道などないようですが、地形的にこのラインしかないなと。 あの廃車体はこれを登ってきたのかと思うとなかなかクレイジー。

振り返った所ですが、右手が旧道トンネル坑口。左が下りてきた道。

これも現国道との合流地点で振り返ったものですが、左の舗装路の延長がそのまま廃道となります。一見、藪で行き止まりにしか見えません。

それでは忍路に移動してあちこち探索してみましょう。まずは廃道となった旧国道から。

忍路トンネルはまだ塞がれていません。このフェンスから立入禁止。

現役のように見えてもう誰も通らない道。

 忍路の集落を通過して漁港まで出て、そこから竜ヶ岬を目指します。

 まず漁港からの登り道は左の方を。右には後で行ってみます。

 途中には売物件。

右側に登っていく道の他に、左手に草生した廃道が。

 その廃道は祠で行き止まり、かと思うでしょうが違うんですな。

祠の裏で土地が盛り上がってますが、廃道がここで右に折れていて笹薮の向こうに続いていたのです。祠は割と新しい作りですが、ちょうど廃道を封じて隠すような格好になっています。一体何があったのか。

 来た道を登った所の左手は畑ですが、畑の縁の土手に上がってその向こうを見てみると。

このようにしっかり道が掘られていて、左の祠の方から来た道が右手で左に折れて下っていってます。海岸に降りられるルートかもしれませんが、ヌカってなかなか厳しそうなのでこれ以上は追いません。

元の道に戻って、これが車道終点。

 そこから踏み分け道が出ています。


岬の先端まで元々は行けたんでしょうが、小木の向こうで崩落したのか谷間が横断していて、足元もヌカって非常に滑りやすいので、これくらいが限界です。

先ほどの廃道分岐の反対側にも廃道が分岐していて、左上に電波塔、右下に廃小屋が。道の廃れっぷりからして電波塔への正規ルートではないですね。

それから、漁港から上がる地点での最初の分岐の右の道ですが、舗装路がすぐに終わって廃道が続きます。

 途中には住居跡の平場。池付き。

 さらに進むと突き当たりは小屋で終わりでした。


 最後に、電波塔まで行ってみます。


 左に折れて登って終わりですが、ここで右手の崖を見下ろすと、海岸には洞窟があるようで。

 しかし、忍路の海岸への道は立入禁止で、海岸に出たとしても陸続きでここまで回れません。

それでは登ってしまいます。


道があるように見えませんが、藪の向こうに廃屋。

行ってみたけどこんなもん。周囲に見て分かるような廃道は無く、かなり年月が経っていると思います。

というわけで、忍路の探索でした。

2019-11-20

札幌 中ノ沢の採石場跡

どこに行こうかと地形図を見てとりあえず行ってみたというところ。
ごっそり採掘し終わった広大な跡地を見ても仕方がないので、その端を行く川沿いの廃道を進んでみる。

河原からホースが出ていて、少し上流の方でも表れていたので、排水されている坑口跡でもあるのかと思いましたが何も見当たらず。

川の向こうに少し登る道と右手に平場。ここの手前の集落付近には小さい長屋が密集していたような小刻み段々平場があったので、大規模な採石場になる前は鉱山として人の暮らしがあったのかもしれない。


この廃道は奥の方で採石場の各段に分岐していきますが、その先はそのまま川に沿って山奥へ廃道が伸びていました。元々は盤渓など他地区への交通路だったのかもしれません。


廃道の下ですが、ここも採掘されていたのだろうか。

川に面して置かれていた遺物。

採石場とはいえ、何か遺構がないのかと思ってましたが、ピンときて敷地の反対側の道を目指してみましたら。

これは小型のホッパーですね。




山の方から下りてきたので、まさか現役管理物件?と選鉱場には深入りしませんでした。入り口の立入禁止看板は古ぼけてました。

これは近くの牧場跡の看板。札幌市内という気がしない。

2019-11-07

ミニレポ: 大玖鉱山への入り口

資料は他の人の方が持っているのではないかと思いますが、私の手持ちのものでは、これくらい。「5万分の1地質図幅説明書No37 歌棄」の36ページ。


国道5号から上目名駅跡への道の入り口に看板がありましたが、上目名駅の北北西2kmという記載と一致します。


 「北の細道」さんのサイトで出ている旧版地形図の場所は、大玖ではなく熱郛鉱床の方ではないかと思います。上記の地質図幅説明書では、「熱郭鉱床は同じく強変質帯中に銅・亜鉛・鉛脈を産したとされるが,いずれも小規模である」とあります。

今回は、現地着が午後2時半と遅かったのと雨の中でしたので、様子見ということで。
踏切を渡ると左折して上目名駅跡ですが、そこを右折するのが大玖鉱山の方。何の資料だったか忘れましたが、上目名駅から軌道が出ていて、その跡のルートとのこと。

軌道跡という事で進みやすいのではという期待は裏切られ、自然に還りつつある藪の中へ。自転車の置いてある辺りが少し藪が薄いですね。

それでも、踏み分けの跡が残っています。また、今年に踏み倒された跡や新しいピンクテープが続いていたりして、ネットに記録はありませんが探索者はすでに入ってますね。

大きな倒木があり、ピンクテープは大きく迂回するように行ってましたが、そうすると渡渉を強いられるので、木を超えて直進しました。

そして、支流に出ました。ピンクテープや踏み分け道がどこにあるのか追跡していませんが、写真の右手5mほどが支流のラインで、この写真の正面が軌道跡のラインと思ったのですが、後で検討してみたところ、下の現在の地形図の点線道が正しいようで、もう1本向こうの上目名川まで行かなきゃいけなかった。それでピンクテープが無かったのか。
雨で少しヌカっているのと、時間的なものもあり、偵察としてはこんなものだろうと今回は終了。


上目名駅跡。何かあるかなと思いましたが、分岐の枕木が残っていたくらいで、大したものは。

支流は小川なのでそこをジャブジャブ行けばそう難なく到達できるのではないかと思いますが、情報が出てこないのには何かあるんでしょうかね。