鉱山施設については排水などの現役管理下にあるので敷地外から遠目に見るだけ、と事前に分かっていて、目的は少し別の所にありました。
下川の市街地から山中へ10km。名寄からの片道25km近く、ずっと強い向かい風で、スピード出ないわ疲れるわ。
鉱山施設を過ぎて道道の末端付近。かつての住宅地の横断歩道。これを見に来た。
菱光小学校。体育館も無くなりましたし、幼稚園も撤去されたそうで。
今はない、40高中。
道道の末端にある、昔のオニギリ型標識。
その筋の方には既知ですが、昔の選鉱場が奥の方に見えます。が、入れません。
右が施設側で、左は? となりますが、このまま山を越えた向こう側に坑口や施設があったそうです(ふるさと交流館にある鉱山絵地図)。左に入る林道があるものの、当然にも立ち入り禁止の表示があって施設側からも目視できますしね。山の裏筋に入る別ルートもありますが、今回はそんな時間は。
というわけで、帰りながら鉱山軌道跡の橋脚などを見ていきます。
これは何なのか不明。
絵地図によると、鉱山軌道と道路は川を渡る所で2,3回交差しています。橋にそれほど幅があるようには見えないので、踏切のように貨車も車も通れる共用構造の橋だったんでしょうかね。
そしてもう1つ気になった点。行きの時点で見つけていましたが、山肌を刻んで滑らかに登っていく徒歩道のようなライン。
道道の表示で2~3km地点の間で接近していたんで見てみると、古い土留。 しかも穴が見える。まさか古い手押し軌道と隧道? と思って行ってみました。やはり、ただのサイクリングでは終われないのか。
幅は人と同じくらいか。古い鉱山廃水のパイプが埋まってます。
穴もちょっと小さいし閉塞している。
この辺りに岩が積まれて苔むしていたので、開削して作ったものでしょうが、排水路だけが目的ならわざわざ10kmの山奥まで山肌を別に刻む必要はないし、市街側まで降りていくと割と新しい鉄橋水路が続いていたりするので、昔の徒歩道を後に排水路として再利用という線も捨てきれません。
しかも、少し離れた地点には古い木の電柱が残っていました。車道から10mくらい上だったんで、じかに確認してはいませんけど。