2021-12-03

奈良 滝坂の道と石窟仏

奈良から柳生の里に向かう柳生街道の前半が、滝坂の道と呼ばれていてハイキングコースにもなっています。
その道は春日山を通っていますが、東大寺大仏殿の石材を掘り出した後に刻まれた石窟仏など、歴史を感じさせる数々の石仏を目当てに行ってきました。

大仏鉄道の廃線跡巡りからそのまま、自転車で滝坂の道に向かい、舗装路が終わって山道に入った所に少しスペースがあったので自転車を置きました。






寝仏とありますが、石の裏側に彫られていると後で知る罠。

夕日観音も無いのかと思いましたが、崖斜面の上に彫られたもので帰りに発見しましたので最後に。




川の対岸の岸壁に彫られた朝日観音。実際には観音ではなく、中央は弥勒で左右が地蔵。

そこそこ登ったところにトイレや東屋があり、その近くにある首切地蔵。荒木又右エ門が試し斬りしたそうな。

そこから道は分岐して傾斜も増します。

そして到着。


実はガチガチにフェンスで囲われている上にフェンス上方も有刺鉄線の網があって接近できないようになってまして、撮るにもアングルが限られます。



次の石窟仏へと移動。



保護のためとはいえ、動物園みたいやね。





そして帰り道に、見逃した崖上の石仏を見つけました。これは三体地蔵。実はこの石仏の直上の岩に地蔵菩薩磨崖仏が彫られていたんですが、後でネットで知りまして、現地では気づけませんでした。あれは分からん。誰でも気軽に接近できる場所ではないので案内板も詳しくは置かなかったのでしょう。



写真中央奥に何か見える。

これが夕日観音でしょう。下から仰ぎ見る角度で彫られてます。


というわけで、午後3時頃からの入山でしたんで時間に追われて焦りながらでしたが、まあ何とかほぼ目的達成。いつか柳生の里の方にも行ってみたいですね。

2021-11-15

奈良 大仏鉄道の跡

明治31年から9年営業しただけで廃線となった、加茂と奈良を結んだ10kmの鉄道、大仏鉄道の跡をたどってみました。

現在は、観光ルートとして遺構巡りマップもネットで配布され、ウォーキングツアーもたびたび行われているので珍しいものではありません。今回の写真も他のブログなどで目にするものと同じようなものです。残っている遺構が少ないので、自然とこうなります。あしからず。

それでは、JR加茂駅から自転車で出発です。
昔の跨線橋の支柱。



ランプ小屋。

ホームの方にも支柱が残ってます。

しばらくはJRに沿ったルートとなります。

観音寺橋台です。


観音寺小橋台。このように案内板があちこちありますが、あって欲しい所になくてルートを見失って戻ったりもしました。


廃線跡の道ではありませんが、遺構間を移動する公式マップのルートです。本当にこの道でいいのかと思う場面も。


鹿背山橋台。


この辺は築堤が残っています。柵は年月的に当時のものではないと思いますが。

梶ヶ谷隧道。

反対側。車だと通り抜けできないので面倒な事になります。

赤橋。

井関川橋梁跡・・はマップに名前があるだけで遺構も痕跡も無いんですね。近くにある、うめだにカフェですが時間が無いので立ち寄れず。

松谷川隧道は道路沿いのココから階段を降りた右下となります。写真左は関西鉄道の社章モニュメント。


鹿川隧道は農業用水を通した隧道で、県道の下にありますが、見通しの良い私有地の田畑のため下りて撮る事はしませんでした。

黒髪山トンネル跡。道路が鉄道跡ですが、トンネルを切り開いて現在ではこのように。

開発が進んだ街中では痕跡もなくなり、大仏駅跡の記念公園。これだけのささやかな場所です。

最後に、奈良駅旧駅舎を使った観光案内所。

橋台ばかりで、廃線跡を行ったという感じには乏しかったです。