2020-01-22

新奈井江炭鉱

新奈井江炭鉱、と検索しても何も出てこない状態ですが、詳細不明なものの旧版地形図「砂川」S45-3-30発行(S43修正測量)に名称が出ています。

まずはその新奈井江炭鉱を探索し、その後で昨春の記事「爾波山の探索」で手が出なかった1カ所のアプローチへと移ります。

旧版地形図でトロッコ軌道跡が描かれていますが道道から川の方を見てもそれらしい地形は無く、そちらへ分岐している林道に入ってみます。

 林道は割とぐいぐい登る感じで、これは明らかに軌道跡ではない。

 そこで左下を覗くと、軌道跡の平場が。どうやら林道造成時に軌道跡の入り口が消されたようで。

 こちらは勾配もほぼ平らで、軌道跡として自然。


 そう簡単には行かせてくれないか。ここで崩落分断。 越えるのにさほどの困難は無く。

 軌道跡の幅はまだありますが、川との高さが近づいてきました。

川の流れとは別に対岸から水が湧いていて、これが潰れた坑口であろうと。

しかし。とても石炭と言えない石がゴロゴロで、本当に採炭できていたのかと。その昔、鉱山ブームの時に、それらしく軌道の築堤や施設を少し作って出資金を募ってそのまま倒産逃亡したサギ鉱山があちこちにありましたが・・。

 その先は軌道跡のような平場はなくなり、谷は急に狭くなって進めなくなります。


 これは道道沿いにあった沈澱池?

軌道跡の方から池にそそぐ排水溝。

というわけで、次は爾波山の方に移ります。
地形図からも明らかですが、川沿いは急峻な斜面で進めないので一度周回道路まで上がってから、旧版地形図のアプローチ点線道を探すという方針で。

近道をしたくて八十八カ所の山道を使いましたが、途中から分岐に入ったら遠回りになった経緯は省略していいでしょう。

周回道路から林道の方に分岐してしばらく行くと、道の脇に駐車場ほどの広場があります。怪しいと思ってその周りを調べますと廃道が分岐してました。
写真左手から緩やかに登っていくのが現在の林道ですが、写真右手正面に高さを変えずにその麓を行く廃道があります。

その廃道を少し行くと、2手に分岐しています。右手に折れる方は急角度で下降してから右へカーブ。

確かに道で、これが方向的にも坑口のある谷の左岸尾根を下降するもので、旧版地形図にある点線道で間違いないでしょう。

 その分岐から直進の方向も確かに道です。

奈井江川の対岸には怪しげな開けた台地がありましたし、点線道もあるので、そちらへ向かうものではないかと。

この時点で時刻が15:25で、終点まで下降して登り返す時間も体力も残ってないので、ログを取る程度で引き返しました。旧版地形図にあったアプローチ点線道の位置をハッキリさせたという点で、まあまあ及第点ではなかったかと思います。写真的には全く収穫がありませんでしたが。

2020-01-09

手稲鉱山 2020.01

すでに記事にしているので本格的な探索ではなく、軽く散策がてらの撮影で、午後3時半の現着でしたんで深入りせず、選鉱場は上端のみです。