2年前に入ってみましたが、序盤の最初の難所であえなく敗退。今回再び挑戦してきました。
札幌を朝6時過ぎに出て幾春別のバス停に8時半。古道の入り口で9時過ぎという感じです。
古道入口付近の斜面上にピンクテープが残っていましたが、さほど離れていない所に入り口が2つあり、ぐんぐん登っていって台地に遺構がある方が本物です。もう一方の道はダンプ道の方へ下っていきます。
笹に覆われて分かりにくいですが、写真真ん中の少し凹んだラインが古道の入り口です。
これが台地にある遺構です。どんな用途かは不明。
付近の斜面には石炭が露出。
それでは古道に入っていきます。鹿も道を使っているようです。
これが最初の難所で、深さ数mの谷間が横切っています。斜面をかなり登れば谷間が尽きますが、時間もエネルギーもかなり消費してしまいます。今回は雪面が硬かったのと、側面に長い爪のある新しいスノーシューのおかげで、斜面を斜めに上り下りすることができ、さほど遠回りせずにクリアできました。
向こう側はしっかりと道の跡が残っています。
木が薄く、少し開けた空間。
左に方向転換しますが、曲がり角には何か建物があったような空間。
道は写真右側をまっすぐ。左手は土地は少し傾いていますが、開けています。
少し削って切り通した右カーブ。
この辺も木が幼いので昔は住宅地だったのではと。
道に横に切れ目がありますが大した問題ではありません。
高低差はありますが、眼下に五の沢の下道が見えてきました。黒い部分は川の護岸コンクリート。
ここが第二の難所の谷間。砂防ダムもあるので、元々は橋のあった川なのでしょう。切れ込んで深さがあるのでここも上り下りが厳しいですが、水流がなかったので右端の砂防ダム付近を渡りました。
その先は下っていきます。
振り返ったものですが、写真左端が下ってきた道で、ここで切り返して写真右端でさらに下って下道に合流します。
下道で振り返ったもの。写真右奥の空間が古道との合流地点。
幅が広くて安心感があります。ここまで来れば誰もが炭鉱跡への到達の大勝利を確信してしまうでしょう。が。
ここで熊の足跡。爪の跡まで残っています。もう冬眠から覚めたのか。足跡の深さから言って推定体重は130くらい。そこそこ大きい。
道が無くなってきています。車の幅はなく、右側は水で流されたのか少し低くなってます。そして、前方の砂防ダムは左右いっぱいにあるので、もはや道は無きものにされているという事です。
砂防ダムの内側は一見すると広場ですが、水流による凹みがあります。道の線形はありません。
そして谷は急に狭くなりました。両側とも傾斜がキツく、登るのは難しい。この先の砂防ダムだけは地形図にあるので、古いものなのでしょうか。
これを見て瞬時に即断しました。これ以上はダメだと。右半分はストンと急角度で谷底に落ちているので、足元が滑れば命に直結します。
炭鉱道があったにしては谷が狭すぎるので、登って尾根に入るような古道を見落としていた可能性はあります。しかし、熊の事もあるのでこのエリアでむやみに山に入る気は起きませんでした。五の沢の炭鉱跡まで距離的にはあと1kmという所だったのですが残念です。
帰りに少し斜面を下りてダンプ道の方を見てみましたが、遺構は無さそうですね。