2017-04-12

手稲(鉱)山の廃道を探る 2.ズリ山

先日は廃道を見つけて少し追ってみた所で谷間の断絶がありましたが、その続きの探索です。
その谷間を越えた所で廃道に合流すべく、処理施設の少し下の小さい谷間に沿って山を上がっていきました。


そうすると、また大きな谷間が出現。どうせこれで廃道も途切れると思うので、上がりながら谷間の向こうへ渡るポイントを探りました。

谷間の中にコンクリートがありましたが、周辺に建築物の跡は見当たらず。

この辺は木が薄く、当時は何らかの施設があったのかもしれません。

廃道に合流して、ちょうど左右に谷間の部分ですが、ここだけ谷がかなり小さくなっているので暗渠で越えていたのかもしれません。

廃道を進みましょう。

と思ったら、廃道はあっという間に痕跡が無くなります。そのままの方向で進むと、また大きな谷間があって、その向こうに大きなズリ山が3つほど並んでいます。

谷を越えるべく斜面を上がってみましたが谷が緩くなる気配は無く、斜面も急になってきてどうにもならない。結局、逆に降りていくと、雪が溜まって何とか昇降できそうなポイントがあったので、帰りを考えて時間をかけて肩幅ほど踏み固めながら渡りました。雪が解けて緩くなっているのです。

上の方に何かあると感じたので、ズリ山の麓を通って谷沿いに登りますと、台地が見えたんで上がります。

台地と斜面の境目から水が出ていて、その近くにパイプが出ています。 ここに坑口があった? しかし岩石質ではないのだが。このパイプの反対側はすぐに地面から出ていました。


出水点から来た方を見ると、右にカーブした廃道があります。これが先ほどは台地に見えたんですね。

 緩やかに右にカーブ。

行き止まりの地点で下を見ると、電線が見えたんで「え?」となりましたが、下は鉱山道であった現在の自然歩道で、以前の記事に出た沈殿池?の跡の地点です。写真の真ん中に川との境目の大きな壁が横たわっています。

ちょうど良い区切りかなと、ここで今回の探索は打ち切り。自然歩道に出てしまうと途中に丸太橋があって、残雪と雪解けのこの時期に安全に渡れるか怪しかったので、面倒ですが来たルートで引き返しました。